【VBA】メッセージボックスのフォントの大きさを変更する方法

こんにちは!大阪市住之江区に拠点を置く会社『縁紡ぐ』の稲垣です。

当社は、Excel、ACCESS、RPAなどのシステム開発や既存ツールを使った業務効率化の提案、また、ITスキルアップのための教育に力を入れています。効率的なビジネス運営を目指している企業様、ITスキルの向上を図りたい企業や個人の方に、最適なご提案をさせていただきます。業務プロセスの改善とITスキルアップをサポートし、共に成長するパートナーでありたいと考えています。

目次

メッセージボックスのフォントは変更することはできない

メッセージボックスとは、MsgBoxで表示することができるフォームのことです。

MsgBox "フォントの変更はできない"

結論、メッセージボックスはフォントの設定変更はできません

って、ことで自作しちゃいましょう!(想定よりラベルの大きさ調整が大変でした💦)

自動サイズ調整を行うカスタムメッセージボックス

文字数に応じてメッセージボックスの大きさを変更しないと文字切れしてしまうので、対応する必要があります。それを踏まえて作成していきましょう!

本格的にカスタムしたメッセージボックス、OK、Yes/No、Yes/No/Cancelを選択できる作成方法は、下記の記事を参考してください。

メッセージボックス用のフォームを作成

追加したユーザーフォームにラベル(Label1)とボタン(CommandButton1)を追加

フォームにコードを追加

Private Sub CommandButton1_Click()
    ' ユーザーフォームを閉じる
    Unload Me
End Sub

Public Sub ShowCustomMessageBox(ByVal message As String, Optional ByVal title As String = "メッセージ")
    Dim maxWidth As Double
    Dim labelPadding As Double
    Dim buttonHeight As Double
    Dim formPadding As Double
    Dim textWidthValue As Double
    Dim textHeightValue As Double
    
    ' 初期設定
    maxWidth = 400 ' ラベルの最大幅
    labelPadding = 10 ' ラベルの周囲に余白を追加
    formPadding = 30 ' フォームのパディング(上下左右)
    buttonHeight = Me.CommandButton1.Height
    
    ' フォントに基づいてテキストの幅と高さを計算
    With Me.Label1
        textWidthValue = GetTextWidth(message, .font)
        textHeightValue = GetTextHeight(message, .font, IIf(textWidthValue + labelPadding * 2 > maxWidth, maxWidth, textWidthValue + labelPadding * 2))
        
        .Caption = message
        .WordWrap = True
        .AutoSize = False
        .width = IIf(textWidthValue + labelPadding * 2 > maxWidth, maxWidth, textWidthValue + labelPadding * 2)
        .Height = textHeightValue + labelPadding
    End With
    
    ' フォームのサイズを調整(フォームのパディングを考慮)
    Me.width = Me.Label1.width + formPadding * 2
    Me.Height = Me.Label1.Top + Me.Label1.Height + buttonHeight + formPadding * 2
    
    ' OKボタンの位置を調整
    Me.CommandButton1.Top = Me.Label1.Top + Me.Label1.Height + 10
    Me.CommandButton1.Left = (Me.width - Me.CommandButton1.width) / 2 - formPadding / 2
    
    ' フォームのタイトルを設定
    Me.Caption = title
    
    ' フォームを表示
    Me.show
End Sub

' テキストの幅を計算する関数
Private Function GetTextWidth(ByVal text As String, ByVal font As Object) As Double
    ' Label1を利用してテキスト幅を計算
    Me.Label1.Caption = text
    Me.Label1.AutoSize = True
    GetTextWidth = Me.Label1.width
End Function

' テキストの高さを計算する関数
Private Function GetTextHeight(ByVal text As String, ByVal font As Object, ByVal width As Double) As Double
    ' Label1を利用してテキスト高さを計算
    Me.Label1.Caption = text
    Me.Label1.WordWrap = True
    Me.Label1.width = width
    Me.Label1.AutoSize = True
    GetTextHeight = Me.Label1.Height
End Function

使用方法

使用方法は、フォーム名+メソッド名+引数(メッセージ内容の文字列, タイトルに表示する文字列)で、作成したメッセージボックス用のフォームを使うことができます。

UserFormMessage.ShowCustomMessageBox "非常に長いメッセージが表示される場合、ラベルとフォームのサイズが自動的に調整されます。", "テストメッセージタイトル"

見比べると文字の大きさが変わり、読みやすくなり、ボタンも大きくて押しやすくなったと思います。

まとめ

今回は、メッセージボックスを自作する方法をご紹介しました。なぜ、このようなメッセージボックスを作成したかというと、「標準のメッセージボックスだと文字が小さく見にくい」という、意見があったからです。

使い人の状況を考慮して、ユーザーインターフェースは改良する必要がありますよね。コストとパフォーマンスを天秤にかける必要はありますが。

ぜひ、この記事を活用して開発工数を減らしながらユーザーインターフェースの向上をしてくださいね!

記事を書いた人

稲垣

  • Excel、ACCESSでのシステム開発が得意
  • ITスキルを共有し実践的に学びながら成長する人を見るのが幸せ
  • 自家焙煎するほどのコーヒー好き
  • 使用言語 VBA、Python、Javascript、Java、HTML、CSS etc.
  • 保有資格 Kintoneアソシエイト、日商簿記検定2級、マンション管理士、管理業務主任者、情報セキュリティマネジメント、ExcelVBA etc.
  • 業務フロー図の作成や業務時間分析を通して、効率化ポイントを探る人
  • お客様にとって本当に良いことかを第一に考える人
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